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【ハイキュー!!】甘い悪魔に唆された

第6章 知ってましたよ、そんなこと


勝負の結果は、光太郎が勝った。


「うぇーい!
俺って最強、ヘイヘイヘーイ!」


濡れてる赤葦、カッコイイ……。


「夏美ー、じゃあ約束のチュー!」
「え、今!?
家帰ってからとか、また今度とか」
「いーま!ここで。ほら、して」
「え!?」
「ほら、早く」


目を瞑って待つ光太郎。
周りは人が少ないとは言っても、全く居ない訳ではない。
ましてやナナちゃんと赤葦が居る前で。


「もう……!」


勢いに任せて触れるだけのキスをした。
本当に軽く触れるだけのキス。
それだけでも頭はショート寸前だ。


「足んねぇ」


少しだけ触れて離れたのに、後頭部に手を添えられて、というか固定されて、舌が入り込む。


「ンン……」


角度を変え、舌が絡み合う。


「ん……ぅ、ふ……」
「物欲しそうな目ぇして、誘ってんの?」
「なっ、違う!
皆が居る場所ですることないでしょ!」
「ん?もっとって言った?」
「言ってない……」


ナナちゃんは顔を真っ赤にしてるし、赤葦はいつもの表情で何考えてるか分からない。


「俺はもっとしたい」
「バカ!」


更に迫って来る光太郎に背を向け、別のプールは1人で向かう。


「1人で歩いて、ナンパでもされたらどうするんですか」
「そんなのされないよ。
私の心配よりナナちゃんの心配をしたら?
可愛いからすぐ男の子に声掛けられちゃうよ」
「……そうですね」


赤葦は、踵を返して行った。


「やっぱりもう……潮時かな」


ジワリと涙が滲む。
2人の関係は壊せない。
勝てる気がしない。
なんで勝てるなんて思っちゃったんだろう。
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