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夢の続き【アイナナ】

第16章 大和夢3(新人女優) ※微裏


翌日、俺は、マネージャーに別室に呼ばれた。
「何?どうしたのマネージャー」
「大和さん、週刊誌に撮られました。来週のブライデーに掲載されるそうです。」
そういって、マネージャーに渡された写真をみた。
笑顔で、手を繋ぎ、今朝一緒にマンションから出る姿。
「おー、キレイに撮れてるなー」
「や、大和さんっ、事務所としては掲載されてもスルーする方向です。大丈夫ですか。」
「あ、うん、問題ない」
「……お、おつきあいされてるんですよね?」
「さあ…どうかな?」
「わかりました、一応確認でした。お話は以上です。皆さんの所に戻りましょう」
「………あー、マネージャー、やっぱ、はぐらかすのやめる。うん、来夢と、付き合ってる。三年くらい前から」
「ふふ、大和さん、さすがに私も知ってましたよ」
「な…マジか!、それで、ちょっと相談したいこと有るから、メンバーの前で話していい?」
「はい、もちろんです」
それから、メンバーが集まる部屋に、戻ったのだった。
ーー
「お、ヤマさん、マネージャー」
「あー…皆、ちょっとだけいいか、話」
「「??」」
「え…大和さんどうしたんですか…?改まって…」
陸が不安そうに、見つめる。
「あー、うん、ちょっとな。…写真撮られてさ、今度、週刊誌のる」
「Oh、いつものゴシップ、気にしないでヤマト」
ナギが優しくそう言った。
「そうですよ、大和さん」と、ソウ。

「うん…そうなんだけどさ、今回マジなやつだから…もう俺、はぐらかしたりも、ウソもつきたくなくて、すっげーダセェんだけど…交際宣言しようと思う」
「「!!」」
「だから皆にもマネージャーにも、迷惑かけると思う。先にあやまっとく!ごめん!」
勢いよく頭を下げた。

「…んだよ、大和さん、そんな嬉しいこと、なんで謝るんだよ…水くせぇよ、いいに決まってんだろ」
三月は、泣きながらゴツンと大和にパンチする。
「そうだよヤマさん!サイコーにカッケーよ!」
環も泣く。
「まさか、二階堂さんがそんな熱いことするなんて、意外でしたけど、しかたありませんね」
と、イチは微笑む。
皆が笑顔で、大和をかこむ。
「はは、ほんとお前らって…」
そういう大和の目にも、うっすら涙が滲んだのだった。
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