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夢の続き【アイナナ】

第15章 大和夢2(新人女優) ※微裏


数日後

局で大和さんと出くわした。
「あっ大和さん?」
「お?ぐーぜん」
「珍しい、他のメンバーは?」
「ああ、後から合流。ちょうどよかった。夜予定空いたから、会えそうなら会う?」
笑顔の大和さん。
「あー…夜、仕事みたいな食事会あるから、夜遅くなら…」
「仕事みたいな食事会?みたいなって、どういうこと?」
「Yプロデューサーさんに、仕事の話したいからって言われて」
「………は?それって…さしで食事?」
急に大和さんの顔つきが、変わる。
「うん、あ、マネージャーにも秘密にするように言われたんだった」
「断れ」
びっくりするくらい、こわいトーンで大和さんが言う。
「え…急に、どうしたの?…あっ!もしかして焼きもち?」
大和さんは、はあ、と大きなため息をつき、
「あのな~…いいから、今すぐ断れ!」
バンッと壁を叩く。
スゴい剣幕で、ジリジリ顔をよせる。
「ちょ、え!?大和さん?!」
びっくりしてたら、
「おいおい、大和さん、どうしたんだよ?!」
騒ぎに気づいた三月さんが、駆け寄り後ろから大和さんを抑えた。
「ミツには、関係ねえよっ!」
大声で怒鳴り、私は、思わずびっくりしてしまい、へなへな座り込んでしまった。
「彼女、怖がってるだろ!」
すると、私を一瞥し、また冷たく
「断らないなら、俺はもう知らない」
そう言うと、立ち去ってしまった。
突然の出来事に、呆然とする。

「ダイジョブですか…?」
三月さんに、声をかけられ我に帰る。
「あ、はい…」
「……大和さんと、ケンカした?」
「えっ!?」
「ああ、大和さん、最近彼女出来たんだろうなあって思ってたんで、そうかなっと」
気づかれないようにしていたけれど、なんとなくメンバーに気づかれていたらしい。
「ケンカというか、急に怒ってしまって」
「…んー、まあ、俺に手助けできることあれば、なんでも言って下さい」
笑顔でそう言うと、三月さんが去っていく。

(大和さん、ほんとに、焼きもちなのかな…でもエライプロデューサー相手なだけに、今さら断れないし…)

仕事終わり、局を出るエレベーターで、今度はアイドリッシュセブン全員と出くわした。
三月さんが、気づかい、いつも以上に気さくに話かけてくれる。
チラリ、と大和さんに視線を送る。
全く素知らぬ顔。ピリピリとしたオーラを出してた。
(うわーめちゃくちゃ怒ってる。どうしよ…)

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