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夢の続き【アイナナ】

第14章 大和夢(新人女優)


どさくさ紛れに抜け出して、どこに行くのかと、思えばやって来たのはゲームセンター。

「たまには、こういうのでおもいっきり遊びたいんだよねー、もちろん付き合ってくれるよね?」
ニンマリ笑い、腕をひっぱられ、カートゲームやクレーンゲーム、夢中で、やってるうちに楽しくなって二階堂さんと、ゲームしながらゲラゲラ笑う。

「ねー?いいっしょ?こーいうのもさ」
「はい!」
「二階堂さんって、なんか…思ってた印象と違いますね」
「ほーん、興味深いね、どんな印象だったの俺」
「なんか、取っつきにくい…一人が好きな人かと」
「へー。まあ、当たらずとも、遠からず」
「たまたま、隣の席だったから誘われたんですよね?私」
「んー、それはどうかな。…前から気になってた、って言ったらどうする?」
不適に笑い、真剣な眼差しを向けられた。
「え、…え?」
「ふ、ジョーダン。もう遅いし、送るよ。あと、ラビチャ交換しよ」
「あ、はい」

その後、家の前まで送ってもらう。
「じゃあ、また今度どこかで、共演できるといいね」
「…あの、うち上がってお茶でも飲みませんか」
「…え?」
びっくりした顔をして、少し、考えた後
「いや、今日は帰るわ。また今度な、じゃあ」
そう言うと、手をふり帰って行った。

ーー

それから、二階堂さんと、たわいもないラビチャのやり取りが続いた。
気まぐれに返事が来なかったり、突然会おうと誘われたけど、急に誘われても、仕事や、予定が合わないまま2ヶ月くらいたって、あの手を繋いで、ゲームセンターでおもいっきり遊んだ夜は、夢だったんじゃないか?って記憶もだんだん薄れてきた頃。

特番の二時間ドラマが決まった。
脇役から昇格、主人公の親友役。
主演はリバーレの千さん。
私の恋人役は、八乙女さん。
それに…犯人役、二階堂さん。


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