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夢の続き【アイナナ】

第9章 九条天夢(新人アイドル)2 ※微裏


砂をお互いよく払って、ビーチの隣にあるシャワーを浴びた。着替えもなかったから、急いで部屋に戻る。

「じゃあね、天、お休み…」
自分の部屋の前で天にそう声をかけた。
「いいの?」
「え?」
「ボクとまだ一緒にいたいんじゃないの?」
(す、すごい自信…!)
「でも、もう遅いし…明日帰る準備とか…」
「ふーん」
「………うん、もう少し一緒にいたい…」
「はい、じゃあ2分で着替えとってきて」
にっこりと天が笑いながらそう言った。
(ほんと、天にはかなわない…)

着替えを持って、天の部屋に入る。
後ろから抱きついてきた天が、首もとに顔を埋める。
ビクッとして振り返ろうとしたら、耳をあまがみされて、さらにビクッとなった。
「天…」
潤んだ瞳で、見つめ返したら、いつも余裕たっぷりの天がどことなく緊張してるようにみえた。
ごまかすように、キスを降らせる。
めずらしく、執拗としてくるキスに疑念を抱いて、天の顔を覗きこんだ。
「どうしたの…?…天」
「夢花は、セックスしたことある?」
顔を赤らめて、天がいった。
「!!なっっ……ない…」
「そっか。あのさ、したいんだけど、いい?」
「えええっ!?い、今!?」
「そう」
「て、天は、あるの…?その経験…」
少しためらった後、コクンと頷いた。

(あるんだ…)
ちょっと以外だったし、少しショックだった。
「そうなんだ…」
そういうと、熱のこもったキスが降ってきた。
天の身体、ほんのり熱帯びて、ぴったりと私の身体に絡まるように抱き締めてくる。
「…ダメ?」
火照って、ピンク色に頬染め、上目遣いの潤んだ瞳、なんとも言えない妖しさ、今までみた天とはまた全然違う表情に、心臓がドクンと跳ねる。
天を思い切り抱きつき返し、胸元に顔を埋める。
少し間の後、コクンと頷いた。
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