• テキストサイズ

夢の続き【アイナナ】

第8章 九条天夢(新人アイドル)


ボイスレッスンの後、事務所を出ようとすると、八乙女楽に、呼び止められた。
「夢花、お疲れ、今帰り、か?」
「八乙女さん、お疲れさまです。」
「ちょっと、話があるんだけど、寄ってかないか…ってまだ未成年か、そこのカフェで、いいか」
「え…はい」
(八乙女楽が私に、話って何だろう…?)

事務所近くのカフェ。
大きなフルーツパフェが、私の前に運ばれてくる。
「八乙女さん、ここのパフェ、ほんと美味しいんですよ~」
一口食べただけで、んんーっと、笑顔になる。
「はは、女って、ほんと甘いもの好きだよな」
「男性でも好きな人いますよ。八乙女さんは、甘いもの好きじゃないんですか?」
「ああ、俺はそんなに好きじゃねえな。あ、でも天は、甘いもの好きだな。そういえば。」
天、という名前を聞いて、一瞬ドキッとする。
「そ、そうなんですか…」
「天も、この店のパフェ好きみたいだから、今度二人で、食べにきたらどうだ?」
「九条さんと、そんな仲良くないですけど、私」
「そうか?最近二人で、レッスン室いるだろ」
「あれは…練習、みてもらってるだけです」
「ふーん」
「ニヤニヤしないで下さい」
「まあ、いい。天から伝言、明後日、21時にRレッスン室に来て欲しいってさ。」
「わ、わかりました」

「そういえば、天と似てるな、おまえ」
「に、似てませんよ!あんな冷血ハリネズミ」
「はは、違う違う、容姿。夢花も天使みたいに、可愛いだろ」
「私…八乙女楽に口説かれてます?」
「はあ?口説いてねーよ、それに俺には…いや、何でもない。まあ、頑張れよ」
「はい、歌も、ダンスも…頑張ります」
「ふっ…それ以外も、さ。あいつの事、頼むな」
「?」
意味ありげに、八乙女楽はそう言った。
/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp