第17章 Chapter 16
「プレイヤーは気づいてないだろうな
お前が都合のいいように騙していたことを」
「…………あんた…ハハハ…まさかあんたに気づかれるとは思ってなかったよバッター」
この二人は何の話をしているのか理解できなかった
騙す?都合のいい?ザッカリーが私を騙してた?
意味がわからなくて頭がパンクしかけてる時にバッターがニコニコと話しかけてきた
「可哀想なプレイヤー…お前はずっと騙されていた
なあプレイヤー?愚かで可愛らしいお前は安全だと思っていたんだろ?
ザッカリーが安全だと信じきっていたのだろう?」
「ちょっと待って…頭が追い付かない
てかすっごい煽ってくるけどストレス溜まってるの?」
その言葉にザッカリーが軽く笑った
「そりゃ溜まるだろうよ
自分の手元に欲しい者が居ないってだけで相当なもんだぜ」
「はあ……ねぇザッカリー?本当に騙してたの?私に何を隠してたの」
「元の世界に帰る方法の嘘情報をあんたに言ったのさ
本当は俺が許可すれば今すぐにでも帰れるんだ」
その言葉に大きなショックを受けた
ガンっと頭を殴られたような衝撃というのはこの事だろうか
頭が真っ白になってザッカリーの言葉がこだまする
「あんた…いや、プレイヤーをどうしても帰したくなかったからね
このまま居続けてくれたらオレ的には良かったんだけど…」
ちらりとハッターを見てため息をついて話を続けた
「予想外のハプニングでいろいろグダッちゃったしね
しかもバッターの記憶が戻るなんて計算外だよ」
「アド-オンを手にいれたら一部分だけ記憶が蘇った
恐らく最後のアド-オンを入手した最には全ての記憶が元に戻るだろうな」
「まさかアドオンにそんな効果があるなんて…
流石浄化の化身はしぶといねえ」
「…分かったのならさっさと退け
プレイヤーは俺と共に居なければならない」
「hahaha!昔の自分は退いてただろうね
だけど今は自由に動けるんだ
オレは自由にこの世界を出歩けるようになった
残念だけどもう傍観者の位置は離脱したんだよバッター」
「馬鹿な男だ…」
「そりゃお互い様だろ?化け物め」
殺気を飛ばした二人が戦闘を始め、その光景を見ながらプレイヤーはこれからどうしようかと頭を悩ませた