第16章 Chapter 15
いったいコレ等をどこで入手したのか不思議で仕方ないがお腹が減っていたので食べ物に手を伸ばした
水も貰ってしまい感謝しながら黙々と食べ続けた
その様子をニコニコと楽しそうに彼は見ていた
「ふー…ありがとう…飢え死にしなずに済んだ…」
「あまりにも腹ペコな顔してたから“もしかして”と思ったんだよ」
なんたって役に立つポジションの立場だからね!オレは何でも分かるんだと調子に乗るザッカリーを横目に見て水を飲み干す
ザッカリーはそれを見て「美味しかったかい?プレイヤー」と聞いてきた
「え、ええ、まあ…」
と、ぎこちなく答えると満足した声で「そりゃ良かった!」と喜んでいた
お腹も喉も満足したところで今一番気になっていることをザッカリーにぶつけた
「いつこの空間から出られるの?」
その質問に彼はこう答えた
「落ち着いたら…かな?」
「落ち着いたらって…いつ落ち着くのよ」
「そんなのオレが分かるわけないだろ?それに今は外が危険だからここに隠るしか逃げようがないんだぜ?」
「そんなこと言われても…暇だし怖いしで気が狂いそうだよ」
ザッカリーは困ったように「でもなあ…」と頭を掻いていた
そんな彼に何か思い付いたのかポンと手を叩くとコチラに振り向いた
「オレの” 顔 ”見てみたくない?」
そうオチャラけて言う声を打ち消すかのように大きく何かの割れる音がした
いきなりの大きな音に耳を塞ぐ余裕もなく切り裂くような鋭い音に耳を傾けてしまった
「いッ…!痛い…」
容赦ない大音量に耳が悲鳴をあげ始めた
ジンジンと痛む耳を必死に押さえて音が止むのを待つ
暫くの間鳴っていた暴力的な音がピタリと止んだ
止んだ代わりにミシリ、ミシリとよく分からないし音がする
何だったのだろうかと音の差にボーッとしているとグイと腕を引っ張られた
引っ張った者はザッカリーだった
「プレイヤー…ヤバイことになっちまったみたいだぜ」
ザッカリーは急いでプレイヤーを自分の後ろに隠れさせるとヒビが入り、ボロボロと崩れていく空間を睨んだ
ゆっくりと落ち着いて剣を構えると同時にこれからやって来る怪物に冷や汗を垂らした