第16章 Chapter 15
辛い、キツすぎる
なにも無い空間にとどまり続けるのは精神的にキツい
暇だしお腹もへった
「あー…」
ゴロンと床に寝そべって今までのことを思い返す
正直バッターのことを舐めてた
”なんとかなるでしょ”だなんて思っちゃいけなかった
彼と和解できる日は来るのだろうか…来なさそうだけど
考え事をしていると顔に影がかかった
「暇人の友人にコレをプレゼントしちゃうかな!」
顔に何か薄っぺらい物が乗っけられた
何コレと手に取ってみると見覚えのあるお面だった
「え、え?いらない…」
困惑してザッカリーの方を見ると彼は猫のお面を着けていた
まるで猫のように毛繕いする“真似”をしていた
「あの…?」
「みゃうみゃう~特別に甘えてもいいんだぜ」
このニャッカリーに!と腕を広げてダイブを待っているザッカリーに呆れてため息をついた
「いい歳したオッサンがなにしてんの」
「ま、まだオッサンって歳じゃ…」
「体型がオッサン」
しょんぼりとしたザッカリー(お面の耳まで垂れてる謎仕様)はお腹を摘まんで体型を確認していた
「すこし摘まめる程度じゃないか」
「お腹と言うか体全体的に…」
「…………そいつは治しようが無いな」
「……ねぇザッカリー」
「オレはニャカリーだよ~」
ふざけてくるザッカリーにひと睨みを効かせて話を続けた
「バッターって今何をしてるのかな」
ザッカリーは少しの間固まっていたが暫くして「さあね」と一言
「ただ、一つ言えることがある」
「なに?」
「あんたを猛烈に探してるってことよ」
「あー…」
確かにそうかも、と納得しているとザッカリーがリュックサックを背中から地面へと下ろした
何かするのだろうかと見ていると、彼の手には透明の水が入ったペットボトルだった
この世界にペットボトルが存在していたのかと驚いていると次に出てきたものはオニギリだった
え?と不思議に思っていると次から次へと食べ物が出てくる
「ザッカリー?」
いろんな種類の食べ物をこちらに渡してきた
何がしたいのか分からないし、お腹空いてるからヨダレが口の中に溜まる
「これ、全部食っていいぜプレイヤー」
まさかの発言にヨダレ…いや、目が飛び出そうになった