第14章 Chapter 13
何かに呼ばれる声と揺さぶられる感覚で目を覚ました
図書館に居たはずなのにここは図書館じゃない
一体ここはどこなのだろうか
目をパチクリさせていると上から安心したような声が飛んできた
「おはようさん眠り姫」
蛙の仮面を被った男…ザッカリーはそう言うと一息ついた
未だに状況が掴めてなくて困惑の眼差しを向けると分かってるぜと言わんばかりに指をグーッとした
「あんたクイーンに助けられたんだよ」
「…クイーンが?」
「クイーンのアドオンがテレポートであんたをここまで連れてきたんだ」
「えっ、あ、ありがとう…」
「お礼は俺じゃなくクイーンに言うんだな」
ザッカリーはカラカラと笑うとリュックから丸いガラス玉を取り出した
この玉でクイーンと連絡が取れるらしくザッサリーが一生懸命何か準備をしていた
「ホラ、アッチに繋がったぜ」
グイと目の前に出されたガラス玉を覗くと美しい女性が映っていた
クイーンは「現実では初めまして、ね」と美しく優しい音色で発音した
「助けてくださって…本当にありがとうございます」
「別にいいのよ…」
命懸けで助けてくれたお礼なのだからと少女のように可愛らしく笑った
彼女の声には何だか心が温まる感覚がして力が抜けていく
「貴女が今居る場所は最も安全な場所
そこから出ない限りあの男に見つかることは決してないの」
「そ、そうなんですか?」
「そうよ…ええ、それにヤフェトとパブロは無事よ
あの子達もちゃんと私が守りましたから……」
「あ、あ…あぁ……よかった……」
「ヤフェトは今頭に血が上りすぎてお話はできないけれどパブロならできます
よければ会話しますか?」
「し、します!」
クイーンはその返事に微笑むと画面が切り替わった
そこには白い毛並みの猫がうつむいていた
傷一つなく会ったときと代わらなそうだが…
「………」
「ジ、ジャッジ?」
「私のヴァレリー…」
小さな声でそう言うと画面から消えてしまった
また切り替わるとクイーンに戻っていた
「あら…?」
「あー…彼、落ち込んでて話す気分じゃなかったみたいです」
「そうですか…それは申し訳ないことをしてしまいましたね…」
「その、ジャッ…パブロについてなんですが相談したいことがあるのですがよろしいでしょうか?」
クイーンは少し不思議そうな様子で静かに頷いた
