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OFF took the right road

第2章 Chapter 2


身動きができない、ここはどこだろう…
確か自分は画面から出てきたモノに引きずり込まれた
これは…夢?でも夢にしてはリアルすぎる

誰か?誰かいませんか?

…声が出ない
どうしよう…真っ暗で独りぼっちは心細い
暗闇に包まれたこの場所は自分以外誰も存在していないのか
そう思った瞬間、徐々に恐怖が体を支配し気が遠くなりかけた

「 HA HA HA ! もしかしてそこに居るのはプレイヤーか?
プレイヤー、遂にコッチの世界に来ちまったのか?
泣きそうな顔でこんな所に一人で居たってのかい?」

もしかしてザッカリーが居るの?
ああ、良かった!
体がブワッと熱くなる

「ふん、ふん、ふん
さて、しーっかし驚きだねえ
まさかプレイヤーがコッチの世界に来ちまうなんて
だからバグっちまったのか」

バグ…?
自分のせいでどこかがバグってしまった…?

「あっはっは、バグはここだぜプレイヤー殿
この気味の悪い真っ暗な場所がバグった所なんだよ」

ここ…今私が居るこの場所が?

「このバグが他の場所に広がっちまう前に再起動すれば元に戻るんだぜ
と言っても、今のアンタじゃあ再起動も何もできやしないからな
なになに?心配は無用だぜ相棒よ
俺が強制的に再起動してやるってんだ」

喋らなくても会話が勝手に進むのは楽だなぁ…
再起動したら自分は元の場所に戻れるだろうか
それだけが心配だ

「いいか、耳穴かっぽじってよく聞いた方がいいぜ
アンタは元の場所には戻れない
再起動したら恐らくこの世界は”初めから”になる
全ての記憶がリセットされてすっからかんだ
…プレイヤーとオレ以外はさ」


もしかしてザッカリーは心の声を読んでる?
というかそんな報告聞きたくなかったよ
戻る方法知らないの?ザッカリーなら知っていそうな気がするのだけれど

「HAHA、知らないねえ…本当に知らないからアンタを助けることは無理そうだよ
そもそもPCゲームの中にプレイヤーみたいな別世界の人間が入ってくるなんて前代未聞の出来事だったりするんだよ
可哀想だけれど諦めた方が気が楽だとオレは思うぜ」

そ、そんな…
自分の家族…そして友達、冷蔵庫の中に入ってるプリン…
全てを手放さなくちゃならないって、あんまりじゃない?


「出る方法が見つからないだけで探せばあるんじゃないか?
諦めるのはまだ早いぜ」

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