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OFF took the right road

第12章 Chapter 11



固まっていたプレイヤーにバッターは素早く、そして荒く抱き締めた
怒られると思って身を固くしていたのに思っていた行動と違くて驚きで目を開く

「お前が拐われたと同時に糸が切れてしまったから居場所が分からなくて見つけられなかった
すまないプレイヤー…二度と手放さないと決めたはずなのに」

バッターはそう言うと更に強く抱き締めた

「え、いや別に拐われた訳じゃ…」

「大丈夫だ、庇わなくても俺にはわかっている」

なにがわかってんだ!?と心の中で突っ込みながらもバッターを引き剥がそうとするがバッターの方が力が強くて剥がすに剥がせない
その様子を見ていたヤフェトが静かに口をひらく

「なぜ貴様のような者が生まれてしまったのか不思議でしょうがない」

その言葉にピクリと反応したバッターは拘束を解くと後ろへ振り返った
ヤフェトは軽蔑するような目でバッターを睨み、バッターはヤフェトにバットをつきつけた

「お前の汚れた魂を無へと戻す」

「哀れな…」

ヤフェトはバッターの首に向かってとびかかる
バッターはヤフェトの攻撃を避けると同時にバットでヤフェトを打ち付けた

「ちょ、ちょっと待って!」

焦って出した一声に二人が動きを止めた
バッターはこちらに向いて呆れたように話しかけた

「…プレイヤー?すぐに浄化するから待ってろ…」

「状況が急展開すぎて読めないっていうか…そもそもヤフェトを浄化する必要が無いですよね…」

「俺とお前以外の存在が必要か?」

「えっ」

「いらないだろ」

まさかの回答に困惑を隠せない
というかソレだと目的が変わってくるんじゃないだろうか
浄化するのが目的のはずなのにバッターの言い方だと二人きりの世界を目指しているような…

「ちょっと…何を言ってるのかさっぱり………」

「誤魔化す必要はないだろ
俺とプレイヤーは同じ考えなのだから」

「全然違いますね…」

…なんだ?バッターってこんなキャラだったろうか?
自分の考えを突き通す男だとは知っているがこんなことを言う人ではなかったはず
もしかしてバグったのではないかと心配してバッターを揺さぶる

「なんだ、恥ずかしかったのか?」

一生懸命揺さぶるプレイヤーに対しバッターは不思議そうに見つめる
その光景を奇妙なものを見るかのようにヤフェトは傍観していた
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