第11章 Chapter 10
ヤフェトはデーダンを、そして私を見た
呆れたようにため息をつき、わざとらしくやれやれと言うかのように首を振った
「コイツは瀕死の貴様を連れてきた後 倒れた
酷い傷を受けているコイツを回復させた後貴様も回復させようとしたら治っているではないか
何者だ?どこから来たんだ娘よ」
ヤフェトは不思議そうに首を傾げた
デーダンの時と同じように説明しよう、そう思った時だった
ふと頭の中に一つの案が浮かび上がった
「お、教える代わりに取引を求めます」
「…なんだと?おかしなお嬢さんだ
だが面白い…いいだろう、と言いたい所だが…」
“どうやら何者かがこのZONEに無理矢理入ってきたようだ”
ヤフェトはそう言い放った
ヤフェトは(当たり前だが)侵入者に心当たりが無く首をかしげていたが私にはその何者が誰なのか分かっていた
バッターだ、バッターしか居ないと確信していた
ヤフェトはその話(取引)は後日聞くとして今一番聞きたいことは何故傷を負っているのかと言った
亡霊にやられるほど柔い男じゃないから尚更不思議なのだと
「誰にやられたのだ貴様らは」
「…バッター……浄化者…だと、よ」
いつから起きていたのかデーダンが代わりに途切れ途切れになりながらも答えた
ヤフェトはデーダンに「浄化者だと?」と聞き返していた
「ああ…ちくしょう…あの化けモン強すぎる……」
「そのバッターとやらがお前を襲ったのか」
「そうだ…おれ、の大切なZONE…を白紙にしようと…しやがったアイツは!」
興奮したせいのかゼエゼエと息を荒く吐いていた
ヤフェトはデーダンを心配しながらも興味深そうに聞いていた
「あいつが…あいつがクイーンが寄越した消しゴムってンなら分かるが違うんだ」
「どういうことだ?」
「ただの狂った奴だ!脳みそが溶けてなくなっちまってるんじゃないかってほど狂ってやがる!!」
体力が戻ってきたのかデーダンは息継ぎをしないで言い切れた
思い出したバッターの言動に怒りを感じて拳を震わせた