第10章 Chapter 9
「…テメエ!!クイーンの千の顔に懸けて、こんなこたァあり得ねえ!!
イカれてんのか?テメエ、まるっきりのノータリンだってのか?!
"テメエをぶっ殺してやる"っつった意味が分からなかったのかよ?」
デーダンは部屋に入ってきた私達(ほとんどはバッター)に向かって叫んだ
そしてプレイヤーを見てやっぱりコイツの仲間だったのかと睨んだ
バッターは耳をつんざくような大声に物怖じず冷淡に喋った
「お前を滅ぼしに来た」
デーダンはそんなバッターに「狂人か、テメエは」とイラつきを隠せないでいた
「俺はゾーン1のガーディアンだ
俺無しじゃここが立ち行かねえんだよ!
どんな風にイカレちまえばそんな、テメエに都合のいいことだけをめくらみてェに信じ込めるってんだ?」
「俺は世界を浄化する者
そしてお前はこの地を蝕み害を為すモノだ
覚悟はいいか」
バッターは言いきると同時にバットを構えた
デーダンはバッターを威嚇し構える体制に入った
「ま、待って」
プレイヤーは慌てて止めに入るが体に何かが纏わりついた
これは…アドオン?
「俺の任務を邪魔するものはお前であろうとも許さない」
おとなしくしてろ、とアドオンを使って邪魔させないようにするバッターに心底腹が立った
そもそもアドオンにこんな使い方があったなんて初めて知った
「…痛い目見せてやろうじゃねェか、イカレたビョーキ野郎
テメエの顔を切り裂いて、そのシャクにさわるニヤニヤ笑いを取っ払ってやるよ」
デーダンは静かに、そして怒りを込めて言った
戦闘を避けたかったのに上手くいかなかった
もっと早めに声をかければ…そもそもバッターを言いくるめていればこんなことにはならなかった
これではデーダンが倒されてしまう
案の定デーダンは苦戦していた
アドオンの力を借りないで一人で戦ってこの強さはそれだけバッターが自身のレベルを上げているということだった
ボロボロになっていくデーダンを見て汗が出てきた
抵抗しても解けないアドオンに焦りを感じながら必死に抵抗していると腕に固いものが当たった
そうだ、ザッカリーから貰ったものがある
急いで手を伸ばして無理矢理缶を取り出し噴射した
次第にまとわりついていたアドオンは緩くなり完全に解けた
催眠ガス、役に立ったよザッカリー!
心の中で感謝しながらバッターの元へ走った
