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OFF took the right road

第5章 Chapter 5


暫く歩き回った後、梯子をみつけて上に上った
濃い紫から明るめの緑に代わり目が痛くなった

少し進むと奥からエルセンが慌てたように走ってきた

「え…えっ?
あなた…と後ろの方も煙鉱山から来たんですか?」

「そうだ」

エルセンは心底不思議そうに首を傾げた

「で…でも…でも…
あそこは亡霊たちでいっぱいのはずなのに…」

「ああ」

「あなた、まさか亡霊?」

エルセンは顔を真っ青にして体を震わせた
バッターは少し強めに「違う」と言った

「じゃあ誰なんです?
クイーンが派遣した方ですか?それとも、デーダンさんが?」

「どちらでもない」

「で…でも…でも…
どっちにしろ、あなたは亡霊との戦い方をご存じなんですよね?
あ…あなたは連中をやっつけられるんですか?」

「ああ」

さっきからエルセンが可愛くて我慢しきれず小さく喉を鳴らすとバッターが肘で小突いてきた
無駄なことを考えるなって言いたいのね、はいはい

「わあ それは…それはすばらしい…
ぼ…ぼくらの…あー…大畜舎にも亡霊たちがいるんです」

「畜舎?」

「あー…ええと…はい…
あー…ここはゾーン1の東側、ペンテルの”メタル農場”です
家畜を真っ二つにして、その死体からメタル製の丸い石を取り出すのがぼくらの仕事です」

「そんなことより亡霊はどこに居る」

「え、え?聞かないの?せっかく説明してくれているのに…」

まさかの予想外の発言に戸惑う自分とエルセン
バッターは気にせずもう一度同じセリフを吐いた

「えぇ…あー…そ、そうですか…
あそこです…亡霊たちはあの大きな畜舎にいます…」

「分かった」

「おい、行くぞ」と腕を引っ張るバッターを見て少し物語が変わってしまったのを確認した
でも、まさか説明を遮るとは思ってもいなかった

「ああ!ああ!良かった!
ありがとうございます、本当にありがとうございます!
畜舎はすぐ右手側にあります
見ればわかりますけど、畜舎は全然大きくありません
きっとすぐに片付きますよ」

ニコニコとして嬉しそうにエルセンは話した
やっぱり可愛い…とニヤニヤしていたらまた肘で小突かれた

畜舎入口前まできたらエルセンが近寄ってきて

「あなたが亡霊をやっつけてくれるんですか?
急いでください、クイーンの監査官がやってくるまでもう時間が無いんです…」

と泣きそうな声で言った

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