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OFF took the right road

第4章 Chapter 4


バッターが来るまでここで待っていようと地面に座り込む
すべすべとした床を撫でながら改めて自分は別の世界に来てしまったんだなと体が震えた
安全な世界ならまだしも亡霊が襲ってくるだなんて怖くて仕方がない
もし襲われて死んだらどうしようと思ったら不安と恐怖で目の前が霞んだ


暫く泣いたら少しは楽になった気がする
…どうやら楽になったせいか眠気に襲われた
ゆっくりと目を閉じながら”目が覚めたら自分の部屋に戻れている”こと願いながら暗闇に落ちていった


しかし現実は非常であった


目を覚ました時は黄色ではなく少し明るめの緑に囲まれていた
その中にポツンと目立つ白は起きた私に気が付いたようで慌てて近寄ってきた

「あー…起きたんですね?その…バッターという方が貴方をここで寝かせとけ、と」

「え、あぁ…ありがとう…?」

なんだこの豆腐頭は
寝起きで頭が回らないのか、見たことがあるけど思い出せない
豆腐…豆腐…名前は短かったはず…

「あなたの名前…なんだっけ…」

「え?め、名称ですか?エルセンって呼ばれています…えぇ確かに」

そうだ、エルセンだったか
「教えてくれてありがとう」と言うとエルセンは照れたのか「あー」だの「うぅー」だの言って慌てていた
暖かい言葉を言われ慣れてないから恥じるなんて…可愛い

そんなエルセンを見てニコニコしていると外の風が入ってきた
不思議に思い前を向くとバッターが仁王立ちしていた
バッターの背中には白い物体が浮いていた
アドオンをどうやら仲間にしてきたらしい

「起きたのなら行くぞ」

「え、あ、はい…じゃあまたねエルセンくん」

エルセンは一瞬びくっとして、後から戸惑うように小さく手を振った

外にはヘルメットを被ったエルセンが恐々といた態度で私たちを見ていた
そんなエルセンに手を振るとまたびくっとして建物の中に逃げるように入っていった

「あまり無駄なことをするな」

バッターが眉毛を少し吊り上げて怒るように言った

「ごめんなさい…でも可愛いから仲良くなってみたくて」

「はぁ」と、心底呆れたように溜息をつかれた
だって可愛いのに触れ合わないなんて損すると思わない?
バッターは即答で 思わんなって答えそうだから心の中に仕舞った

「坑道に入るがいいか?」

バッターは坑道の入り口前で振り返って言った
私は無言で一回頷いた
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