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男子校の女王様。

第7章 両手に花


慌てて笑みを取り繕う。

「な、なんですか?」

聖くんは冷笑する。

「……僕を辱めた女と同一人物とは思えないな」

わたしはぶふっと噴き出した。

ガタンと音を立て、椅子から立ち上がる。

聖くんが後ろに一歩下がる。

「な、なんだよ!」

「そっちこそさっきからなんなんですか!学園長の親御さんに頼んでわたしを解雇して貰うって言うんでしょお!?」

聖くんは語気を強めて言い返す。

「そんなこと僕がいつ言った!いつ言ったんだよ言ってみろよ!」

わたしは返答に詰まった。

「じゃ、じゃあいったいなんだって言うんですか!」

聖くんはぐっと言葉に詰まる。

「…………」

「…………」

わたし達は黙りこくった。

そこにひょっこりと、

「ちわ〜っ、て、あれ?なんかお取り込み中?」

永夢くんが顔を覗かせた。

聖くんの表情が曇る。

「永夢……」

「あれ、かいちょーじゃん。なんか最近よく会うね〜」

永夢くんはへらっと笑い、わたしの隣に人懐っこく擦り寄った。

「せんせー、オレ今日授業一日頑張ったよ〜」

わたしは微笑んだ。

「そっか、よく頑張りましたね」

永夢くんはにぱっと歯を見せる。

わたしの肩に頭を乗せた。

「わ!」

高い位置から瞳をくりっとさせ、わたしを見つめる。

「オレ褒めて欲しいな〜、いい子いい子して?」

わたしは失笑している聖くんを見、期待した顔でニコニコと待っている永夢くんを見、

「……いい子いい子」

くしゃくしゃと金髪を撫でた。
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