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また、恋してくれますか。

第18章 〜輪廻〜


『大丈夫、大したことないから・・・
ソファで、少し座ってれば平気・・だから』
と言って、桜奈から身体を離した。

しかし、思うよに力が入らなかったのか
テーブルについた手が滑り、桜奈に
身体を預けるように抱きついてしまった。

ドンっと言う、衝撃と共に
桜奈からは『うっ』と言う
うめき声が出た。

『ごめん・・大丈夫?』と苦しそうな
息遣いで、謝る家康。

『私は、大丈夫です。大丈夫じゃないのは
家康さんの方じゃないですか!人の心配
してる場合じゃないです。布団で横に
なりますよ!言うこと聞いてくれないなら
口聞きませんよ!!』と、虚勢を張る桜奈に

『あー、それは困るな・・分かった
部屋で休む・・・』

『分かれば、よろしい!行きますよ!』
そう言って、家康に肩をかし、支えるようにし
ながら立ち上がった。

『なんか、偉そうでムカつく・・』と
憎まれ口をたたきながら桜奈を
覗き込んだ。

熱がかなり上がってきたのか
顔が赤くなり、潤んだ上にトロンとした
瞳がやけに色っぽく見える。

なのに、耳元で囁かれたのは
可愛げのない憎まれ口。
それなのに、鼓動は勝手に跳ね上がり
高鳴る。

(///落ちつけ、私の心臓!!偉そうとか
ムカつくとか言われてんのに、何で
ドキドキしてんのよ!///)
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