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また、恋してくれますか。

第17章 〜他生〜


ーー『紹介する、今日から俺の奥さんな。
俺のもんだから、手はだすなよ』ーー

ーー『お久しぶりです。家康さん。
これからは義理の姉弟として
仲良くして下さいね!』ーー
信長の隣で、幸せそうに微笑む桜奈を
妄想した。

『いや、ありえない!!』妄想を打ち消すように
声に出した家康。

『そうですよね、あり得ないですよね。
高校生に手なんか出しませんよね?』

妄想の独り言に返事をされ、桜奈を見て
『えっ?』と驚く家康。

一方桜奈も、自分が思っていることに
返事をされたと勘違いし、違和感なく
呟いたが、家康に驚かれハッとして
思わず『えっ?』と反応した。

家康は、それぞれ別の事を考えているのに
会話が成立したことがおかしくなって

『なんかさ、お互い話が噛み合ってないのに
会話できてたよね』

『そうかも・・・です。』

二人で、ぷっと吹き出し、笑い合った。

ひとしきり、クスクスと笑い合うと
急に真顔になった家康は
『で、高校生に手を出すって、兄貴の事?
本気で狙ってんの?狙ってるならこの際
協力してあげてもいいけど』と半ば
やけくそで、ぶっちゃけた家康だったが

『うーん、どうなんですかね。
(しぃちゃん、けりつけたいとは
言ってたけど、あの様子だと・・・)
私もよく分からないんですよねぇ・・・』
(Σはっ、私、何さらっと答えてんの
私ってば、もう!!)

『はっ?自分の事なのに、どうしたいか
分かんないって、どう言うこと?』と
(迷ってるってこと?でも、手を出される
心配するくらい、近づこうって思ってる
わけでしょ?)
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