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また、恋してくれますか。

第2章 〜会いたい〜


『運命なんて、そんなドラマチックな
話じゃないよ、きっと。

ただイケメンに見惚れただけな気も
してきたし。

また会えるなんて、そんな偶然も
ないと思うし』と言いながら

運ばれてきたパンケーキを頬張り
『ああ、やっぱ美味しい』と
幸せそうな、緩んだ顔になる桜奈。

『確かに、パンケーキの前では
そのイケメンも霞んじゃいそうな
色気より食い気だもんね、桜奈』
と冷やかす詩織。

『えー、そんなことないよ。
でもめっちゃ美味しいよ。
しぃちゃんも、はい、あーん』と
詩織に、一口食べさせると

『あー、ほんと美味しいねー
恋より、甘ーーいって!!

そんなこと言ってるから
彼氏が遠のくんだよ、桜奈!!

食い気より、色気の方が今は大事
なんだよ、聞いてる?分かってる?』

『へっ?そうなの?』とキョトンと
しながらもパンケーキを頬張り続ける
桜奈に、『はっー』とため息を
つく詩織は

(せっかく、家康以外の男に
興味持ったかと思ったけど・・・)

『ダメだ、今年の夏も桜奈にはトキメキの
予感が1ミリもしない。せっかく桜奈が
家康以外の男に興味持ったのに広がる気配も
1ミリもしない』と頭を抱えた。

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