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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


『まぁ、桜奈の恋も
決して、楽じゃないけどね・・・
私は、外野で好き勝手にアドバイス
してるけど、エア彼と実物の片想いの
相手じゃ桜奈の方が既に
恋愛経験値は上だもん。

もし、あのお兄さんに再会したら
私の方が、今の桜奈より
ずっと、テンパる自信あるし』と
ペロっと舌を出す詩織。

『いやいや、そのあてにならない
私の経験値より、しぃちゃんの
読心術の方が、よほど役に立つって』
と、桜奈は力説した。

『それは、外野にいるからだよ!
当事者になったら、外野の桜奈に
アドバイスしてもらうから宜しくね!』

『わ、わたしで良ければ・・が、頑張るし!』
と自信なさげでガッツポーズする桜奈。

そんな桜奈を『たよりなっ!』と
ぷっと吹き出し、一蹴する詩織。

『ひどいよー、これでも恋愛経験値は
しぃちゃんより、あるんでしょう?
先輩に任せない!』とプンスカする桜奈

『やっぱ、やめとくー』と、ブランコを
漕ぎ出す詩織。

『えー!何でよー』と負けじと
ブランコを漕ぎ出す桜奈。

いつの間にか、小学生の頃のように
キャッキャいいながら、どっちが
より高くブランコを漕げるかの
競争になっていた。

詩織に話を聞いてもらい
スッキリし、また前向きになった桜奈。
満面の笑みで、揺れるブランコに座り
ながら風を受けた。
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