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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


『そうなの?美味しそうだから
食べたいだけじゃ変?』と恥ずかしいなんて
微塵も思っていなかった光成には
何が変なのかも全く分からなかった。

クスクスと笑い続ける桜奈。

『さっきの天然の意味、よーく分かった!
うん、私と岩田君はやっぱり天然仲間だ!
私も、自分がどんなふうに見られてるか
分かった気がする』
と、一人納得しながら無邪気に
笑う桜奈に

(確かに、天然って言われるけど
君ほど、無邪気でも純粋でもないよ
僕は・・・)と桜奈の笑顔を
眩しそうに見つめる光成だった。

ずっとこうしていたい気持ちを
宥めながら
『もっと、お喋りしてたいけど
これから、塾があるんだ、残念だけど
そろそろ行かなくちゃ』
と、残念そうに笑う光成。

『あっ、そっか!そうだね。
私も帰ってから、岩田君の
オススメの本読まなくちゃ!
ごめんね、一人でウケて笑っちゃって
でも、凄く楽しかった』と
ふわり笑う桜奈に
ドキッとしながら寂しさを覚える光成。

(今の笑顔は、友達として僕に向けて
くれたものだよね・・・嬉しいけど
なんか、寂しいもんなんだね・・・)

『うん、また読み終わったら感想聞かせて!
じゃ、行こうか』

『うん、分かった』と
二人は、会計を済ませて駅へと向かった。
二人て並んで歩きながら
光成は、楽しかった今日が
もうすぐ終わって行くことに
やはり、寂しさを感じていた。

そんな自分に湧き起こる感情を
(らしくないな・・・)と思いながら。
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