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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


『そんなに、気になるなら
様子見てくればいいのに、相変わらず
素直じゃないわねー』と冷ややかな
視線で呆れる小夏。

『だから俺には関係ない!
もういい加減にして!・・・』と小夏に
八つ当たりする家康。

『はっー、家康の気持ちなんてバレバレだよ。
家康が、どうしてもって言うから
婚約者って形にはなってるけどさ。
気になってる人がいるなら、ちゃんと自分に
正直でいなきゃ!

それに、私と本気で結婚するつもりなら
その気持ちには、今すぐじゃなくても
ちゃんとケリつけてからでないと。

今のままじゃ、例え結婚しても
上手くなんて行くはずないじゃない?
向き合えない結婚なんて、悪いけど
私はしたくないわよ』と厳しい顔の小夏。

『はっー』と頭を抱える家康。
『ちょっと、トイレ』と席を立った。

『言ってらっしゃーい』とニヤッとしながら
手をヒラヒラさせ、見送る小夏。
(ふっ、向き合うだなんて我ながら
よく言うわ。家康じゃなく、私が私の気持ちに
ケリをつけられないままのくせして・・・)

家康をずっと目で追っていた小夏は
家康がトイレから出てきて、桜奈の
ところで数秒立ち止まっていたのも
しっかり見ていた。

すると、驚いた顔で立ち上がり家康を
見つめている桜奈が見えた。

そのまま、家康を目で追う桜奈と
小夏は、一瞬目があったのだった。
桜奈と目が合い、ニコッと
微笑んだ小夏だったが
(へぇ、彼女、家康が気になるんだ?
しかも、私を見てショック受けてる?
まさかの脈あり!?
ふふっ、やっぱりこの先が楽しみかも♪)
と、ワクワクした。
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