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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


(ちょっとだけ様子見るだけの
つもりだったのにまさか、告白の場面に
出くわすなんて・・・
今日は、図書館じゃなかったのかよ)

ーーーー光成が告白する少し前ーーーー

桜奈が、まさかこの店に来ているとは
思っていなかった家康。

気づいたのは、小夏だった。

『ねぇ、家康。貴方の浮気相手が
別の人と浮気してるわよ、いいの〜』と
桜奈の席の方を指差し
含んだ笑いで、揶揄う小夏。

『はっ?だから浮気じゃないし。
それに、いるわけ・・・いた!』
(さっきのは、見間違えじゃなかったんだ。
しかも、アイツとかよ!確かに、おばさん
友達としか言ってなかったけどさ。)
どんどん、眉間にシワがよる家康。

『あらあら、すっご〜い怖い顔してるよー』
と、家康の反応を面白がっているとしか
思えない小夏は

『トイレ、ちょうどあっち方面だし
偵察してくれば?』とそそのかそうとする。

『べ、別に俺には関係ないし、小夏も俺を
揶揄って遊ぶのやめろよ。ったく何なんだよ
こないだから。俺には関係ないって
いってるでしょ!』と不機嫌な家康。

『なーんだ、つまんないの!でも、彼女
めっちゃ楽しそうじゃん。あっ政宗だ!
あはは、政宗もちょっかい出してる?
彼女と政宗って知り合いなの?』と家康に
尋ねる小夏。

『ここでバイト予定らしいから』

『ふーん、彼女可愛いし
そりゃ、政宗じゃなくても
男がほっとかないよねー』と
ジーっと家康を見る小夏。

『だから、何だよ。何か言いたいなら
はっきり、言いなよ』と、不機嫌な家康に

『別に・・・』と、ニヤッとする小夏。

小夏に煽られ、気になって仕方ない家康。
けれど、自分の勝手な想いだけで関わるのは
ダメだと制止する自分とのせめぎ合いが
続いていたが、桜奈の楽しそうな
顔をチラ見する度に、イライラは募る
ばかりだった。

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