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また、恋してくれますか。

第11章 〜別れ〜


買い物に付き合いながらも
どこか、上の空の家康に小夏は

『家康、今日はやけにボッーとしてるね
何かあったの?』と心配された。

『いや、何にもないよ。それより
疲れてない?どっかで休む?』
と気遣う家康。

『そうだね!お茶でもしようかな』と
ニコッとする小夏。

(うん、俺は小夏が笑ってくれさえすれば
それで十分だよ・・・)

カフェに入ると家康は、
椅子に腰掛けるまでの小夏を
手際良くサポートした。

『ありがとう』と言って微笑む小夏。
『これくらい、普通でしょ』と
サラッと流す家康。

『はいはい、家康の普通はレベルのたっかーい
普通だって自覚ある?』と小夏。

『何それ?嫌味?』と、怪訝な顔の家康。

『どっちが!ありがとうって言ったら
どういたしまして、ニコッ!で返せば
いいのに、そんなんじゃ彼女できないわよ!』

(また、始まった小夏の説教。
小夏と結婚するっていってんのに、彼女なんて
作るわけないじゃん。やめてくれ今は・・)と
ウンザリな顔の家康。

『あーっ、今、また小夏のババくさい
説教始まった、ウンザリとか思ったでしょ!
彼女なんて作るはずないのにとか!』
と、なんて失礼な奴と言いたげな顔の
小夏。

『いや、ババくさいなんて思ってないし』

『ふーん、それ以外は、そう思ったって
ことね』とニヤッとする小夏。

『もう、勝手に人の気持ち推測するの
やめろよ!』相変わらずだなと言う顔の家康
は、はっーとため息をついた。

いつも、ポーカーフェイスの家康も
小夏にかかれば、ただのお子ちゃま扱い
だったのだ。

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