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また、恋してくれますか。

第8章 〜恋敵〜


『へぇ、可愛い顔から想像できないね』
と興味深げに、桜奈に顔を、近づけて
行く政宗。

(///ち、近いー///)とドキドキしながら
引くように後ろに
仰け反って行く桜奈。

イラッ。

『政宗、やめろ、ドン引きしてんぞ』と
政宗のシャツを引っ張る家康。

『あっ、悪りぃ、つい癖で』と
パッと桜奈から離れたが
『君ら、頻繁にうちの店に
きてくれてる感じじゃない?
俺、平日バイトの時、結構見かけた
気すんだよね。オープンして
まだそんな経ってないけどさ。

そんなにうちのパンケーキ美味い?』と
感想を求めてきた政宗。

『はい!ここのお店のパンケーキ、私
大好きです。超美味しい!毎日でも
食べたいくらい!』と、満面の笑みで
答える桜奈。

『えっ?そぉ!そりゃ嬉しいな!
俺が店にいるときは、俺が作ってるけど
じゃ、今日も張り切って作るわ。』と
言っている時に

『政宗さーん、オーダー入りました
お願いします!』とスタッフから
声がかかり

『おーっ!今行く。じゃ、注文決まったら
また呼べよな。』と、厨房に戻って行った。

『政宗さんって、お料理上手なんですねー
あんな、美味しいパンケーキ作れるなんて
尊敬しちゃうなー』と桜奈は
尊敬の眼差しで政宗を見送っていた。

桜奈の上機嫌と
反比例するように、どんどん
不機嫌になる家康。

その温度差を感じとった詩織は
『と、とりあえず、注文しよっか』と
メニューを開き、気をそらそうと
働きかけた。
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