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オジサマ専科 完全オリジナル 時空の狭間の剣士

第2章 時間の旅


一ツ木刻は時間をまたぐと娑婆入子の枕元に立った。
「今から迎えに行く」
※※※
入子は部屋にアナログ時計しか無い部屋に立っていた。さっきのその一言で部屋がぐにゃりと変形し、心臓の一部に濁流となり侵入した。
「朝だ」デジタル時計の音で目覚めた。
令髃元年になったばかりの朝だった。

娑婆入子は過去に50階立てのタイムラグというタワーマンションに住んでいた。平成最期の日時空災害が起こり娑婆入子は名前も記憶も忘れて令和を迎えた日本にいる出来ず令髃というもう一つの枝分かれした時空に飛ばされたのだ。
タイムラグにある男が訪ねてきた。
「拙者は一ツ木刻と申す。名前の通り一月ごとにしか飛べない。例えば6月から5月へとだ。いっぺんに飛ぶのは出来ない」
「令和に行ったこともあるのですね」
「もちろんだ。お前も行きたいのか」
名前も記憶も家族も忘れた人が娑婆入子意外にもたくさんいた。
「代表して行くことは出来ませんか」
「いいぞ」
一ツ木刻は白髪の髪を振り回し、娑婆入子を抱いた。床がぐにゃりとなり落下した。
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