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イロイロ【気象系BL】

第11章 キミ色フォルダ Root Green



「あー、可愛い…」
「は!?」

あれ、声に出ちゃってた?

ま、仕方ないよね。
だって可愛いんだもん。

ニノが真っ赤な顔でまた睨んでくるけど。
だからそんな顔しても可愛いだけだってば。

「可愛いわけないでしょ!俺、男だし…」
「男とか女とか関係なくニノは可愛いよ」
「……すぐひねくれたこと言っちゃうし」

ふふ、天邪鬼な自覚はあるんだな。

気にしてるなら言わなきゃいいのに…なんて思わなくもないけど。

「そんなところも可愛い」
「………悪趣味すぎる」

すぐ悪態ついちゃうところも可愛い。

「なんとでも。どんなニノでも可愛いんだから仕方ない」

なんて言われても可愛いものは可愛い。
俺にとってはニノの存在そのものが可愛いんだよ。

俺の気持ち、伝わってるでしょ?
あとはニノが受け入れてくれるだけだよ?

じっと見つめていたら、ニノの瞳がゆらりと揺れた。

「………俺でいいの?」

ああ、こんなに何度も確認しなきゃいられないくらいニノは不安なんだ。

それは俺が傷付けてしまったからなのか。
男同士だからなのか。
はたまた単にニノの性格か。

分かんないけど、何でもいいや。

「ニノがいいの!」

いくらでも聞いてよ。
ニノの不安がなくなるまで何回でも答えるよ。

「ニノだから好きなの!」

ニノの瞳からまたポロリと涙が零れた。

その涙を拭って、ニノをふわりと抱き締める。

「意外と泣き虫なところも可愛くて好きだよ」
「ばか…///」
「馬鹿な俺も好きでしょ?」
「ほんとばか…///」

憎まれ口たたいてるけど、否定はしないし。
その手は俺のシャツをきゅっと握ってて。

「ニノが好きだよ。俺と付き合ってくれますか?」
「………はい///」

やっと頷いてくれたニノは今まで見てきた中で1番可愛かった。

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