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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第4章 5月


「美味しい!」
「だろ?ここのラーメンは絶品なんだ」

30を過ぎてこんな若い子に恋なんて馬鹿げてるかもしれないがこの思いは本物だ。桃ちゃんも少なからず俺に好意を持ってくれてるって信じたい。
それに、こんなおじさんとラーメンを食べてくれるとってもいい子なんだ。この子といる時は仕事での嫌な事や組織での事も忘れられる。

「輝明さん優しいし大好き」
「ほ、ほんとかい?」
「うん、クラスの男子ってば子供ばっかなんだもん。輝明さんみたいな彼氏がほしーなーなんて」

照れくさそうにそう笑って首を傾げる彼女は天使なんじゃないかと思った。
そのまま、他愛のない会話をしてラーメンを完食し、店を出る。悲しいがもうお別れの時間…次はいつ会えるんだろうかと考えていると彼女が俺の腕に抱きついた。

「へ!?桃ちゃん!?」
「…帰りたくない」
「え!?」
「輝明さんの彼女にして欲しいの」

上目遣いでそう言った彼女に思わず喉がなった。柔らかく大きな胸が当たり、谷間がより深くなって目が離せない。

「ほ、ほんとに……いいの?」

桃を恋人に出来るなんてこんな夢みたいなことは無い。肩を掴んで聞けば彼女は、頷いて色気のある笑みを見せた。

「私…ほんとはえっちな子なの」
「っ…」
「輝明さんは純粋な子が好きなのかもっておもってたけど、こうして一緒にいてくれるし。えっちな私ごと愛して欲しいな」
「桃ちゃん!もちろんだよ!俺はどんな君も好きだ!」
「ほんと?」
「あぁ!じ、じゃあ」

近くのホテルに行こう!と言おうとした瞬間に携帯が鳴った。くそっ、このタイミングで!と出ると組織の上司からで俺は彼女に背を向けて声を潜めた。一言二言交わして電話を切ると、彼女に向き直る。

「ごめん、急用が出来た」
「そっかぁ残念。じゃあ、また今度だね」

唇が重なり、ペロリと舐められる。俺から離れた彼女はニッコリと笑った。

「頑張ってね」

くっそ!この淫乱娘め!と思いながらも俺は笑顔で彼女と別れた。今ならなんだって出来る!そう燃えていた俺は冷たい視線に気が付かなかった。
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