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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第4章 5月


目を開けると、すっかり朝日が昇っている。昨夜は、あのあとシャワーを浴びて新ちゃんは私を抱きしめて眠った。
今もすやすやと眠っている。前髪を撫でるとサラリと黒い髪が流れた。美人と言われる顔立ちは、こうしているととても可愛くて胸の辺りがきゅーと締め付けられる。2年ほど前の私だったら、起きたらさっさと帰っていたことだろう。こうして、甘い時を過ごして満たされる毎日を送っているとは過去の私は絶対思っていない。新ちゃんと快斗には感謝してもしきれない。

だから、私はこの2人の為ならなんでもする…どんな罪も犯す気で一緒にいるというのに守られてばかりだ。
昨夜も甘やかされたのは私で、この腕の中で名前を呼ばれる度に優越感を感じてしまうのだから私はもう重症だろう。

「かっこいいな…」

新ちゃんの頬を撫でてそう呟くと、腰に回っていた腕に力が入りぐるっと体が回転して新ちゃんの上に乗っている状態になった。胸の上に手を置いて顔を上げると新ちゃんが片手で顔を覆いながら、耳まで真っ赤にしていた。

「お、起きてたの?」
「まぁな…」
「……なんか、恥ずかしいんだけど」
「バーロー、オメーのせいだぞ」
「だって、新ちゃん美人さんなんだもん」

すると、新ちゃんの大きな手が私の頭を撫でる。

「桃は、どんどん綺麗になっていくな」
「……どこかのイケメン2人のおかげかな」

クスッと笑いあって、キスをする。

「おはよう、新ちゃん」
「おはよう桃」
「よし、今日はどっか出掛けようよ。快斗が帰ってきたら3人で!」
「仕方ねぇな」
「やったー、新ちゃん好きー!愛してる」

抱きついて足をバタバタさせると、新ちゃんは笑って私の頭を撫でた。一足先に20歳になった彼は、もっと素敵になった気がした。
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