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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第4章 5月


「ぁぁあああっ!…しんちゃ…!」

俺の背中に手を這わせて、桃は潤んだ目で俺を見上げる。ギシッとベッドが軋む度に桃の体が震えて甘い声と水音が響く。
汗で髪が張り付くがもう気にしてなどいられない。
いつも優しく、包容力があり、俺を甘やかすこいつがこんなに目を蕩けさせて、薄く唇を開いて、俺の名を呼んで縋ってくるのが俺を興奮させる。

「んっ……新ちゃん…」
「ん?」
「…きもちいい?」
「あぁ」

桃の前髪を掻き分けて、額にキスを落とす。しっとりとした肌、こいつはどこも綺麗だ。首筋に唇を這わせれば桃お気に入りのボディクリームの匂いがする。外国発、ボディケアブランド店の日本限定のチェリーブロッサムの香りが好きな桃は、ボディソープからクリームまで揃えている。ふわりと香るチェリーブロッサムは、ほんのりと甘く上品な匂い。
しばらく、キスをしたりと触れ合いをしていれば余裕を取り戻してきた桃が腰を動かす。

「だーかーらー、急かすなっつーの」
「でも…」

こいつが急かす理由は分かっている。桃は、キスも自分からしてくるしグイグイ来る癖に俺や快斗にこうして恋人らしく甘やかされることに慣れていない。前に言っていた、私ばかりじゃなくて新ちゃんの好きにして欲しいと…しかし俺基準で動けばそれは欲を発散させる為のセックスだ。そんなの、こいつと昔関係を持った奴等と一緒だから絶対に嫌だ。

「我慢出来ねぇ悪い子にはキスしてやらねぇぞ」
「もう…」
「……嫌か?」
「違うの、前にも言ったけど愛されてるって実感し過ぎてダメになっちゃいそう」

首を振ったあとそう笑った桃の腰を掴み、少し強めに動かすと結合部からグチュという音がした。

「っ!」

突然の快感にはくはくと、唇を動かす桃。俺はフッと笑って前髪をかきあげた。

「ダメになれよ、俺にとってはオメーが俺を求めてる事が1番の興奮剤だっての」
「あっ…しんちゃ…あぁ!」
「そうだ」
「んっあぁ……あ!っふ…」

汗が滴る。下半身が重く熱が集まる感覚。

「しんちゃん…すき…もっと……あ、ああぁぁぁ!!」
「―――っ!」

脱力し、胸を上下させて息をし余韻に浸る桃の上に乗って頭を撫でた。

「いい子だ」
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