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愛のカタチ~貴方と見る世界~【ONE PIECE】

第3章 オークション


周囲はその値段と、天竜人が関わったことで何も言えなくなってしまう。

「…ねぇ、キャプテン…あの子天竜人に買われちゃう…!」

ベポだって、分かっている。天竜人に逆らえないことくらい。でも……それでも…ベポは一縷の望みをかけて、ローに言ったのだ。

「…仕方ねェだろ…4億なんてオレの懸賞金より上じゃねェか!諦めろ。それに天竜人には逆らえねェ…よ」
(ベポ……すまねェ…)

「……キャプテーン……」

ベポの悲しそうな声が耳に届いた。
この白くまの願いを聞いて、助けてやりたいのはやまやまなのだが、天竜人に逆らえば、海軍大将が動く。たかが女一人のために、そんなわかり切ったことをわざわざやるほど、ローも馬鹿じゃない。
ローはそれ以上なにも言わなかった。

「……さあ、よ、4億ベリーから!いきなりいい値段だ!ほかにいらっしゃいませんか?」

「……」

誰も口出ししないし、出来ない。

「では、4億ベリーでチャルロス聖のものとなりました!」

リンは、絶望的な表情を浮かべた。母を殺した天竜人の奴隷になるなんて……!と。つくづく自分の運の悪さを呪った。天竜人が来なければ、この事態を変えられたかもしれなかったのに…と。

止まることのない涙を流しながら、リンはケイミーの身を案じた。
きっと彼女も天竜人に買われるのだろう、と。乗り込んでくる、優しい海賊たちも手を出せずにケイミーが買われていくのを見てるだけしかできないのだろうか。






「さぁ、続いては本日の超目玉商品!No.17!このシルエットをご覧下さい!」

人々は、運ばれてきたものにかかっていた、布に映るシルエットにどよめく。

「おぉーっ!あれは!」

「人魚だ!」

ケイミーは、5億という値段を、再びチャルロス聖に付けられた。
高額なことと、天竜人が関わったことで周囲はまたもや何も言えなくなってしまった。ケイミーを助けに来た海賊"麦わらの一味"も悔しそうにケイミーを見つめていた。そんな時、一味の船長、ルフィが遅れて到着し、ケイミーの姿を見て叫び、駆け出した。

「ケイミーは品物じゃねぇっ!!」

「天竜人が絡んでる!止まれ!麦わら!」

「関係ねぇ!!」

ルフィを止めようと、後を追っていく男。彼は、なんと…魚人だった。麦わらの一味と一緒にケイミーを助けに来たのだった。
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