第7章 *結ばれた二人
「今の状態は、恥ずかしくないの?」
サボに耳元で囁くように言われてハッと気がつく。
今、サボの上に跨って座っている状態…
つまり脚を開いてる状態だと気がつき、降りようとするがサボは離してくれない。
「サボ…離して……?」
俯いて恥ずかしそうな様子でサボに訴えた。
「いやだ……可愛くて離したくない。それに……今のリラ、すごく色っぽいよ?」
耳元で囁かれるサボの言葉に翻弄されていくリラ。
サボは、彼女の耳にフーっと息を吹きかけた。
「キャッ…!」
リラはくすぐったさで身体をくねらせた。
サボはニヤリと笑い、すぐにリラの耳朶を甘噛みすると、彼女は色っぽい声を出してさらに身体を仰け反らせた。
「…んぁッ!サボ…こらぁ…」
「ふふっ…。耳、弱いんだね。」
美しい瞳を潤ませ、頬を膨らませ彼をキッと睨んだ。
でも、その行為はサボを更に煽るだけだった。
(そんな可愛い顔、反則だろ…)
あまりの可愛らしさに、サボはリラの唇を塞ぎ、僅かに開いた隙間から舌を侵入させていく。
サボの舌は彼女の歯列をなぞり、舌を絡ませようと這い回る。
「…んんッ…」
絡んだ舌と与えられる唾液にゴクリと喉を鳴らす彼女は相変わらず上手く呼吸ができないようだ。
リラの口端から、受け止め切れなかった唾液がツツーっと、首筋に零れ落ちていく。
チュッと唇を吸い上げ離すと、彼女の身体は力が抜け、サボにもたれかかった。
うっとりと潤んだ瞳でサボを見上げる。
サボは彼女の綺麗な黒髪を梳きながら、髪にキスを落とした。
「はぁ…はぁ…サボなら…何されても…怖くない…」
色っぽい吐息を含んで紡がれたその言葉と頬を染めた彼女の顔に、サボの理性は一気に吹き飛んだ。
サボはリラの腰を抱き寄せ、顎をクイッと引き上げ、触れるようなキスを顔中に落としていく。
「優しくする…」
「…うん。」