第14章 それぞれの戦い⑤~和也~
和也『オイ! 何やってんだよ! ふざけんな! 』
なんでこんな事になったんだよ? 翔ちゃんが何したってんだよ……
市の職員達に対する憤り、怒り
悲しい悔しい
けど……何よりも、何で俺は翔ちゃんを助けらんなかったんだよっ……
自分自身への怒りが、一番強く渦巻いたんだ……
──
翔『世の中の為になる仕事に就きたいな。介護の仕事をしたいわ』
るな『頑張って働いて来たお年寄りに、感謝を込めてお世話してし差しあげたいな』
すげぇな。翔ちゃんも、るなちゃんも。 高校生になったばっかだってのにさ、きちんと将来の事考えてんだ
二人より一つ上の俺だけど、まだ将来の事を決めかねてるってのにな……
世の中と、人の為になる仕事か…… 俺が、 福祉関係の仕事に就きたいと思った瞬間だった
るな『私、運動神経あまり良くないから、運転免許取るの怖いしな』
翔『私も。家の近くで。バスで 30分以内の介護施設に、 就職出来たらな』
そっか。一足先に就職する俺が、翔ちゃんと、るなちゃんの 希望に叶った所に就職すればいいのか……
3人で、この専門学校にしよう。 出来ればこの会社に入れたら良いよね?
色々話し合って、希望通りの専門学校に入って。大手で、名前も知られている介護サービス会社だから……決めた