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短編集 AN【気象系BL】

第5章 気ぃ遣い ★




「かーずー?」
「………」
「ねー…」
「………」


楽屋。
俺が台本を読む横で、大人しく
してた和。重くない程度に
肩にぴとってくっついてきて
可愛かったの。台本も一通り
読んだから、話しかけたけど
反応がない。ほんとに寝ちゃった?


「かずくーん」
「…なーにー」
「起きてるんじゃん。」
「んー…?」
「いま、呼んでたの。知ってる?」
「……寝てた」
「ふふ…そっか。」
「ごめんね?」
「なんで謝ってるの。よしよし♪」

肩に腕を回して、頭を撫でて
あげるともっと寄ってきた。

「ねーねー相葉さん」
「ん?あ。今日一緒に帰ろうね?ウチ来る?」
「…いかなぁい。」
「じゃ、にのんチ?」
「うん」
「ふふ。泊まっても良い?明日遅いの♪」
「いいよ~」
「可愛い。夕ご飯どうしよっかねー?あ、何だった?」
「んーん、今日一緒かなって思った」
「ふふ♪意思疎通ってやつ♪」
「ん。よく知ってるね?ふふ」
「それくらい知ってるよー!」
「んふふ。ごめんね?」
「…いーよ?可愛いから許してあげる」
「お。お得♪」
「もー!かずー?」
「やーだ、怒んないでー。」
「…もぅ…可愛いなぁ。むかつくー」
「まーくんも可愛いよ♪」
「えー、かっこいいでしょ?」
「んー。そうか…」
「えー…?」


なーんも、特に内容のない話を
ひたすら飽きずにしていた。

こんな時間も、すごく貴重で…。

かずもそう思ってくれてるはず。
だって、すごくリラックスしてるし
甘えん坊。眠いからかな?
すんごい可愛い。メンバーも
いるのに珍しいくらい。

頭の回転が遅い時間帯なのかな。
喋り方で大体わかる。
ふわふわしてるもん。


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