• テキストサイズ

短編集 MN【気象系BL】

第8章 恋人始めました




「ふー…」
「おつかれさま」
「んー?」
「んー?つかれてんのかなって」
「それはあなたじゃないの?」
「おれ?そうでもないけどね?」
「そう?ならいいけど」

二宮は頭を撫でられ、
素直に恋人に擦りより、見上げた。

「…映画、別人だった」
「そりゃぁ…ある意味あたりまえだな」
「すきだよー、にの」
「…そうですか」

二宮はふーっと息を吐くと
また目を閉じてしまった。

「にのみやくん」
「…なぁに…」
「…よんだだけ」
「ふふ…なに、」

目を閉じたまま、返事をし、笑った二宮。

「あなたは人たらしだから…」
「へ…?」
「…おれが嫉妬するのは、あたりまえ」
「んー…?」
「だから、おれといる時は、甘えること」
「…じゅんくん?」
「じゃなきゃ、不安になる…」
「…なんでよ」
「すぐ誰にでも懐くんだもん」
「そんなことないよ」
「なくないよ…」
「…それは、あなたの、おれをみる目がまだまだということですね」
「ぇえ…?」
「まぁ…これからですね」
「…なんだよっ」
「わっ、んふふ…」

わしゃわしゃと髪の毛を触られ
二宮は恋人の腕の中から逃げ出した。

「おれがあまえてるのは、あなただけです」
「え?」
「ごあんしんを」
「……」
「ふぁあ…シャワー浴びて眠気とばそ…」
「ぁあ…」


二宮はベッドから降り、
シャワールームへと消えていった。

「にのー?なんか食ってからいくー?」
「たべるー!」
「りょーかい」

これから仕事に向かう二宮。
恋人はシャワー中に軽食作りだ。


/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp