ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
【アスランside】
「おや…?前はこんな反応をしてくれなかったではないか。客に弄り回され感じるようになったのか?」
「…ちがっ……ん!」
指の先で転がさたり、ねっとりと舌で舐められたりするうちに妙な感覚に襲われる。
「…違う?そんなふうには見えないな…」
「…そこ、くすぐった…いから…やだ…っ」
くすぐったい、だけなはず。
でも…なんだか…
「はははっ、私の下では嘘がつけなくなってしまうなんて実に可愛い奴だ。ところでアッシュ…先程から内股を擦り合わせてどうかしたのかね?」
ディノは興奮したような笑みを浮かべて僕を見下ろしていた。
「……っ、」
あの時と同じく疼くような熱を持った下腹部をなんとか誤魔化そうと、僕は無意識にそうしていたらしい。
「…な、なんでも…ない」
「なんでもない、か。…では続けよう」
「…う…っ」
ディノの手や舌はどんどん下へと下がってくる。どうしよう…ディノが僕の体のことを知ったらどんな反応をするのだろうか?
「アッシュ、それではズボンを下ろせないだろう」
「ごめんなさいパパ…僕、お腹が痛くて…」
僕が体を縮こめてそう言うと、フッと笑いながらディノは僕の腕を掴み頭の上で固定させた。丸まった体が伸びる。
「……あっ!」
「…お腹が痛い?…気持ちがいいの間違いではないのか?」
ディノの目線は僕の下腹部にあった。そこはこの前のようにズボンを不自然に盛り上げて、まるで主張しているかのようだった。
…最悪だ。
「やはりか…反応が前と違うのでもしかしてと思っていたのだよ。はじめて勃起したのはいつのことだね?」
「………す…こし、前」
「その時はどう処理した?」
「…………」
「ユウコにさせたのかい?」
「っそんなわけ!!!……ない…じゃないか」
やっとの思いでそう言い切ると、ディノはわざとらしく「Oh…」と漏らしてから言葉を続けた。
「可哀想に、アッシュ…初めてのことで何もわからずさぞ不安だったろう。だが、大丈夫だよ。これは男ならば誰にでも起きる生理現象なのだ。…今後の為にも、こうなった時どうすれば良いのか私が教えてあげよう」
「…っあ!」
ディノは指先で服の上から先端を撫でた。
「フフ……良い反応だ。あぁ、ついに本当の意味でお前を可愛がれる時が来たのか。感慨深いものだ」