ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
『…ぃ、た』
私の髪の毛を憎そうにグシャと握り締めながら、泣きそうな顔をしてクリスは言った。
「なんで…お前はメスなんだよ…」
『え…?』
「っ…どうして俺は、男なの…」
『…どういう、いみ…っン!』
クリスは私の言葉を遮るように乱暴に唇を合わせてきた。
「ッ…ああ…キスが紅茶の味っていうのもイライラする…っ、この紅茶はお前なんかじゃなくてアッシュのために用意したものだったんだよ!」
『…ごめ…なさっ』
「……こんな舌は、精子で十分だろ」
私の舌を指で引き出してそう言うと次の瞬間私の体を床に落とした。
『ぅ…っ』
「早くしろよ」
『な…なに?』
「精子を飲ませてやるって言ってんだよ、お前精子が好物なんだろ?」
『…えっ』
「…いいからさっさと咥えろって。言っとくけど、俺全然勃ってないから」
リードを引いて股の間に挟むように固定される。戸惑いながらクリスを見上げると、自分でズボンを下ろす気はなさそうだった。私はどうするべきなのかわからなくて目を泳がせてしまう。
「出来ないわけ?そしたら、キスもフェラも満足に出来ない全く使えないヤツだったってパパに報告しなきゃね。せっかくアッシュにはお前がどんな接待をしてるのか黙っててやろうと思ったのに…飼い主の躾不足って分かったらパパから話が行くよ、きっと。こんなに使えないペットじゃ、さすがのアッシュもお前のこといらないって言うかもね。もうお前、パパにもアッシュにも捨てられて…どこかのオヤジのところで本物の性ペットとして生きれば?」
『…っ!…』
捨てられるなんて…そんなの嫌だ。
アスランと離れたくない…!
私はクリスの太ももにゆっくりと手を置いた。チラリとクリスを見るとさして興味無さげに私を見下ろしている。
『…っ…』
またリードを引かれるかもしれない…私はビクビクしながら、クリスのズボンと下着に手をかけた。そして姿を見せたクリスのもの。
…あれ?
「…なに不思議そうな顔してんの?さっき言ったろ、全然勃ってないって」
いつも私の目の前に出されるソレは大きくて固い状態のものだから、そうじゃない時もあるなんて知らなかった。
「そんなにじっと見るほど好きなわけ?…この変態」
クリスはフッと笑いながらぺちぺちと私の顔に当てた。