ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
《アスランside》
Mr.ハリソンはクリスの中に出したあと、汗をかいたとシャワー室に向かった。クリスは床にぐったりと横たわり荒い息を整えている。
「は…ぁ…はぁ…ふぅ…あっつ…」
「クリス、大丈夫?!」
「あの人、いつもベッドまで行かせてくれないんだよね…」
「ベッド行く?手を貸そうか?」
「…手を、貸してくれるって?」
「うん」
僕はクリスを立たせベッドまで支えた。タオルを取ろうとすると手首をパシッと掴まれる。
「さっき、手を貸してくれるって言ったよね?」
「…え、ちょっ」
クリスは僕の手をさっきまでハリソンと繋がっていた場所へ寄せた。
「な、なに?!」
「自分の指じゃ奥まで届かないからさ…次もあるし、アッシュ…掻き出してよ」
「え…?」
「だめ?…まぁ、嫌だよね」
「だ、だってきみ!…あんなに痛がってたじゃない!今だってまだ痛むんでしょ?…嫌とかダメじゃなくて、触れない…」
「痛くないよ?」
「…え?」
「さっきのはそういうプレイ。痛がる演技をしてただけだよ」
「あれ演技…?そ…そうなの?!」
「もしかして…心配、してくれたの?」
「当たり前だよ!…でも本当によかった、あんなに痛がって…止めたかったのにどうしたらいいかわからなくて…」
「っ…ありがとう」
「なんできみが…?」
「アッシュが俺を心配してくれたなんて…嬉しい」
「そんな………あ…中に入ったままだと辛いよね…やろうか?自分のも何回かしかやったことないけど…」
「いいの?」
「…うん、痛くしたらごめんね?」
クリスは丸い目をして僕を見た。
「なに?」
「…っ…いや、なんでもない」
「あ……指って…何本?」
「中指と薬指の2本でやって?」
「わかった、じゃあ入れるよ…」
「……んッ、ぁ!」
「わ、クリス…指進めない…力抜いて!」
「…ふーッ…んン…」
「あ、これかな…?」
僕が指2本をそれに引っ掛けるように搔くと中がうねって締め付けた。
「ッ…んあ!」
「あ!ごめん…痛い?!」
「ちが……っ、きもちい…」
「…えっ!?」
「っ早く…だして…?」
「あ、うん…」
クリスは口元に手を当てて、ふーっふーっと息をしていた。何度もギュウギュウと締め付けられる指をなんとか外まで持ってくると、どぷっと白い液体が流れ出た。