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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第14章 消えない傷


《アスランside》

無数の足音が聞こえる。

「…パパ…!?」
「貴様ら、随分と私を舐め腐りおって」
「なんのことですか?!」
「私がユウコの媚薬に気付いていないとでも思ったか?」
「…も、申し訳ございません…っ!」
「でも、元はあいつが…ユウコが俺たちを誘ったんですよ!」
「ユウコが自らに薬を盛るよう言ったと…?人生最後くらいもっとまともな言い訳をしたらどうだ。まぁいい、例の薬を出せ」
「ヒッ…今ここには…厨房の3番目のスパイス棚の奥に…」
「…そうか。では、貴様らにもう用はない。淫乱猫に導いてもらった天国から…地獄へ落ちろ」



バンッバンッ、バンッ


「…っ!!!」

この音は、忘れたことがない。
あの日僕とユウコの手によって発せられた音と同じだ。ディノがあの男たちを…撃った?

『っ…きゃあぁあ!!』

その音に僕の下にいるユウコが突然悲鳴をあげた。

「!?…ユウコ?…ユウコっ…ぁ…っ!」

ユウコの口元からは唾液で薄まった見覚えのある白い液体がどろりと流れていた。最低だ…こんなものを飲ませてたなんて…っ

すると、コツンコツン…とディノの靴音がした。檻の裏側へ回ってきたディノの顔を見ると、何事もなかったように平然と僕を見下ろしていた。
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