ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
「…あぁ、なんてことだ。ムッシュウ、何か特別な訓練でもさせたんじゃないだろうな…すごいテクニックだよ…っ」
「おや、そうでしたか。特別なことは何も。…きっと生まれながらに男の悦ばせ方を知っているのでしょう。この子はどうやら男を狂わせてしまう魔性の質を持っているようで」
「知ってか知らずか…私のを咥えながら目を見つめてくるのだよ。幼い子供に心惑わされてしまうなんて…っ、あ…そろそろイきそうだ…口を離していいよ」
『…っん、…ッう…』
「っ!…ユウコ、このままでは……あ、イク…っん!!」
あ、この人も「いく」って…
そんなことを考えていると、
ビュッビュッ
口の中に濃い味のする液体がたくさん出てくる。私はいつも通り口を開けて、その液体を見せる。
『………んぁっ、』
「…っはあ、はぁ…すまないね、今タオルを」
ゴクンッ
私は飲み込んで、空になった口の中を見せるようにもう一度開けた。
「…っ!?…飲み込んだのか?私のを」
「ん?…今なんて」
『…ごちそうさまでした…っ』
「Oh…なんということだ、おいでユウコ」
Mr.ディックは私をギュッと抱き締めた。
「自ら私のを飲み込むだなんて…なんて愛おしいんだ。ありがとう、ユウコ。ムッシュウ、謙遜を…これで躾をしていないだなんてそれは嘘だ。“ゴチソウサマ”というのはたしかジャパニーズだね?素晴らしいではないか」
「…あぁ、喜んで頂けて何よりですよ」
「しかし、さすがムッシュウ。私はまんまとムッシュウの手の内に嵌ってしまったというわけだね。以前申し出のあった協定だが、前向きに検討しよう。また近々…そうだ、今月は例のアッシュを指名してもいいかな?」
「ありがとうございます。…ですが、今月はクリスの指名で既に支払いをいただいていたのでは?」
「あぁ、そうだったな。ではクリスと追加で彼を指名したい。もちろん金は言い値で払うよ」
「かしこまりました。2人は性格の相性が良いようで、よく部屋で仲良く遊んでいるのですよ。きっとお楽しみいただけると思います」
「そうか、それは楽しみだ。ユウコ、今日はありがとう。とても気に入ったよ。今度はもっとゆっくり楽しもう」
『…はい』
私とパパは、来た時と同じように車に乗った。