第48章 癒えない心
雅「し、翔ちゃん大丈夫!?」
翔「はぁ…はぁ…」
海里を平手打ちしたが、海里の正面に立った事で息が荒くなっていた翔くんだったが…
翔「…ふ…ふざけるなよ…」
絞り出すような声を出していた
潤「翔兄さん、無理しないで…!」
今にも倒れそうになっている翔くんの身体を支えていた雅紀と潤の手を振り払い
翔「過去の過ちを償いたい…だと…?俺がどんな思いをしたと思ってるんだ!何度もあの時の事を夢に見て…俺がどれだけ苦しんだか…解ってるのか!?」
海「・・・」
…やっぱり…翔くんは今だにあの時の事を夢に見るんだ…
まだ翔くんの心の傷は…癒えてないんだ…
翔「なのに…自分は幸せになりたいから謝罪する…?馬鹿にするなよ!そんなんで許せるわけないだろ!」
雅「翔ちゃん…そんなに興奮しちゃだめだ…また倒れたら…」
智「雅紀…翔くんを家に連れて帰って休ませてやれ…」
雅「うん…行こう翔ちゃん…」
翔くんの身体を支えながら、雅紀と翔くんは店を出ていった
海「…やっぱり…翔は許してくれないよな…」
和「当然でしょうね…翔兄さんの気持ちを考えたら…」
潤「でも翔兄さん、かなり気丈に言ったよな…多分相当怖かったと思うよ…」
智「海里…今日の所は帰った方が良い…翔くんが落ち着いてから…」
すると突然、皐月さんが海里の腕を掴み
皐「…あ…あー…」
…あれは手話か…?海里と何か話てる…?
海「…え?」
…?どうしたんだ?