• テキストサイズ

同じ屋根の下で【気象系BL】

第40章 嵐の前の暴風


瑞「えっ?け、結婚って…だ、誰が?」

智「俺が」

はっきりそう告げると、瑞希さんはみるみる顔色を変えて

瑞「う…うわーん!だから嫌だったのよー!イギリスに行くのーーーっ!」

そう叫んでその場に踞ってしまった…

可哀想だけど…仕方ないよな…

事実なんだから…

智「瑞希…ごめ…」

瑞「私がいない間に智に変な虫がついて、コロッと騙されちゃったー!」

智「…おい…」

瑞「ぐすっ…ごめんね智…けど今からでも間に合うわ。その虫私が追い払ってあげるから」

…ここまで思い込みが激しいと逆に怖いな…

その時ボソッと翔兄さんが

翔「…まるでストーカーだな…」

うん…俺もそう思う…

瑞「智!一体何処の女なの!?私がきっちり話をつけて…!」

智「女じゃねーよ」

瑞「…え?」

智「話をつけるのは勝手だけど、相手は松兄だからな」

瑞「…は?ま、松兄って…まさか松岡昌宏…?マリーンホテルのシェフの…?」

智「そ。今はシェフ兼オーナーだけどな」

あーあ…さらに顔色が変わっちゃったな…

まあ…解らなくもないけど…

…素直に納得…

瑞「智!それは完全に騙されてるわよ!」

…しないだろうな…やっぱ…

智「信じようが信じまいが、事実だから。それに俺、今この家から出て昌宏と暮らしてるから」

瑞「何処によ!」

智「言えるわけねーだろ。どうせ押し掛けようと思ってるんだろ?」

和「…と、言う訳なんで、今日の所は帰った方が良いかと思いますよ?智兄さんも忙しいので」

雅「バイバーイ、またねー」

瑞「ち、ちょっとあんたら…!」

そう言って和と雅紀兄さんが瑞希さんを追い返してしまった…

…なんか手慣れてるな…

/ 465ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp