第34章 commit a fault(2)
皆が来てくれて席が半分程埋まり、時間も繁忙期を過ぎてたから貸し切りにして対応した
「うわーっ!これめちゃくちゃ旨い!」
「これなら繁盛するの解るー」
「しかもこんなイケメンばかりに接客されたら、また来たくなるわよねー」
…皆騒ぎすぎだぞ?(貸し切りにして良かった…)
翔「おーい、空いてる食器こっちに片付けるから…」
薬「あっ!翔先輩ご無沙汰してます!相変わらずお綺麗で!」
翔「…あ…ありがと…お前も相変わらずだな…」
薬「俺の事覚えててくれたんですね!?感無量ですっ!」
…おい…翔兄さん明らかに顔ひきつってるぞ?
でもこうなると…
雅「なっ…なにアイツ!翔ちゃんにあんな…ぐえっ…く、苦し…」
和「雅紀兄さん煩いですよ」
あーあ…やっぱり雅紀兄さんが出てきた…(和…いくらタオルでも、それで首締めたら雅紀兄さん苦しいよ…)
圭人「あっそうだ、潤…こんな時になんだけど、守屋の通夜を今晩するそうなんだ。お前行けるか?」
潤「今晩か…うん、どうにかして行くよ。今日通夜って事は、ご遺体は戻って来たのか?」
圭人「ああ、夕方までには戻るらしい。駅前で皆とも待ち合わせだから、一緒に行こうぜ」
潤「うん…サンキュー」
この時はただ、ご焼香に伺いたい気持ちだけで、後の事は何も考えていなかった…
けど…俺が行かなければ…
あんな不幸がまた起こる事はなかったのに…