第25章 a mistake(5)
~翔side~
翔「ぜーーーっ対無理だっ!」
和「何ワガママ言ってるんですか!大体翔兄さんが自分からやらせてくれって言ったんでしょ!?」
翔「俺はこの依頼をさせてくれって言っただけだ!」
事務所で和也と言い合っていたら事務所のドアが開き、雅紀と智くんが入ってきたのが見えた
智「おーい、外まで声筒抜けだぞー」
雅「何騒いでるの?2人とも…」
潤「あー…雅紀兄さんは聞かない方が良いかも…」
雅「…何で?」
そんな会話が聞こえてきたけど、こっちはそれどころじゃないっ!
和「今度の依頼で翔兄さんに女装させて、詐欺の男に接触させようとしてたのに、翔兄さん嫌がって…」
翔「当たり前だ!大体こういう事は和也の得意分野だろ!」
潤「あっ!翔兄さん何和に責任転嫁してるの!?」
雅「ダメーっ!そんなの!」
翔「ま…雅紀…」
やっぱりお前なら止めてくれると信じて…
雅「潜入ってbarに行くんでしょ!?そんな狼の巣窟に女装した翔ちゃんが行くなんて危険極まりないよ!」
…たのに…心配ってそっちかよ…
智「何で翔くんなんだ?」
和「恐らく男は異性との付き合いが出来ない様な人を狙ってるんじゃないかと思いまして…その方が騙しやすいでしょ?」
潤「弥生さんは子供の頃のトラウマで、男性と付き合った事がないって言ってたからね…恐らく男は話から弥生さんがコンプレックスを持ってる事知ったんだろうな」
智「なるほど…それで俺達の中では翔くんが適任だと…」
和「そういう事です」
解るけど…だからって嫌なものは嫌なんだよ!