第19章 真夏の夜の…?
翌日から俺は付近を探し回っていた…けど…
智「雅紀…どんな物かも解らないのに、探したって無駄だぞ?」
潤「うん…疲れるだけだと思うよ?」
和「ばか正直に信じてるみたいですけど、もしかして騙されたんじゃないですか?」
…馬鹿はよけいだっ!
雅「…やっぱり俺、あの人の所に行ってくる」
翔「え?」
雅「せめて写真がないか聞いてくる…それからもう一度探してみるよ」
和「…って、それ普通探す前にする事じゃないですか?」
…今気が付いたなんて口が裂けても言えない…(絶対馬鹿にされる…)
そう思い、車の鍵を持って出掛けようとしたら
翔「俺も行くよ」
雅「えっ?」
翔「あ、ご、誤解するなよ!こんな理不尽な依頼をして、どういう魂胆があるのか確認するために…」
すると智兄達がニヤニヤ笑い
潤「別に俺達何も言ってないよ」
和「どうぞご自由に」
智「翔くん、依頼主に怒鳴るなよー」
…って言われ、翔ちゃんは顔を真っ赤にしていた
そして翔ちゃんを車に乗せて(照れてたのか一言も話さなかったけどね)依頼主の家にたどり着いた
翔「雅紀…本当にここか?」
雅「うん…間違いないけど…」
近くで見ると、外壁には蔦が這い薄汚れていて、本当に人が住んでいるのかも怪しい建物だった
それに…
翔「…雅紀…どうしたんだ?顔色悪いけど…」
雅「…ん…」
何だろう…ここ…
外装のせいか凄く気味が悪くて…嫌な感じがする…