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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第7章 さよならは突然に






赤井秀一side



目の前で性交渉を終え、ぐったりと意識を失った彼女を見る。
恐らく度々の行為でやっと薬が抜けたのだろう。
組織で作った薬だ、後遺症がないといいんだが。
まぁそれは後々の経過を見て判断だ。




素早く自身を抜き、濡れタオルなどで彼女の身体を綺麗にする。
自身を抜いた際に彼女の口から艶めいた声が聞こえて、再び自身に熱を帯びて行くのが分かるが、1つ溜息を落として落ち着かせる。




今日の出来事は正直目を見開くほどだった。
用事を足し、家に帰宅してパソコンを開き彼女のスマホアプリの言わば盗聴アプリを開く。
彼女が考案し、作り上げたこのアプリはとても巧妙で役に立っている。
ある程度遠い距離であっても、鞄の奥底であってもちゃんと音を拾うのだ。
機械いじりが得意だと言っていたのも納得だ。
隣の博士にも引けを取らないであろう。
ふと起動したアプリを見ると赤ランプが点灯している。



『ん…?』



この赤ランプは今現在オンになっている証だ。
オンにしている、と言うことは何かあったのだろうか。
そう思いワイヤレスイヤホンを片耳に装着する。



すると内容は驚くべきものだった。
どうやら奴等と接触した所からアプリをオンにしていたらしいが、どうゆう経緯でこうなったんだ、そう思うがひとまずパソコンをオフにし、改めて自身の携帯でアプリを開く。
アプリをオンにしたままの状態で急いで再び車に乗り込み、彼女が囚われているだろう目的地まで走らせることにした。




「今帰ってきたばかりなんだがな…。
本当に困ったお姫様だ。
いや、妹…か」



沖矢昴の顔のまま赤井秀一の口調の独り言を零す。
ハンドルを握り、愛車を走らせる。
案外近いところなので、奴等に見つからないような所に車を停め目的の場所まで歩く。
その間にも片耳のイヤホンから流れてくる情報を聞き流す事なく。
彼女を助けられるタイミングを伺いつつ。





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