第3章 3
ずっとおさななじみだった彼はもう立派な男の人になっていて。
昔は私のほうがおっきかったのに…。
どんどんカッコよくなっていくリヴァイを隣で見ていると、私は、リヴァイから遠ざかっているような気がして。
でも幼馴染みっていう固定概念が私の頭から離れなかった。
本当は、こういうきっかけが欲しかった。
かっこよくなっていくリヴァイを見てて、焦ってたんだ、私は。
「…リヴァイ…」
「……なんだ…」
「………好きだよ」
「………………俺もだ」
意識が遠ざかっていく瞬間、
リヴァイは私に向かって
笑顔をこぼした。