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リヴァイがおさななじみな話

第1章 1


ピーンポーン

軽快な音が鼓膜を刺激した。
明るい茶髪にハニーブラウンの大きな瞳。
口と鼻の形は整っていて、小さい。
インターフォンを押す、細くてきれいな指は、彼女の幼馴染みの家を訪問していた。
肩につくかつかないかくらいの髪が揺れる。
ギイ、と音がする方を向けば、そこには片手でドアを開き、体を3分の2くらいだした姿勢の青年。
「リヴァイっ課題一緒にやろー」
「………」
青年はリヴァイと言ったか、男性にしては小柄な体つき。
しかし服の上からでも分かるほど、筋肉は程よく引き締まっていてぬかりがないように見える。
青年は彼女の姿を目に映すと眉間にシワを寄せ、片手で半開きにしていたドアをゆっくりと、閉じる動作を見せた。
「えっ、ちょっとちょっと!」
彼女は慌て、閉めようとしていたドアを掴んで、ドアの閉鎖を阻止した。
「…おい、離せ」
「なんで!?なんで閉められないといけないの!?いじめ!?これ、いじめなの!?」
「……うるせえな…耳元でキーキー喚くんじゃねえ」
「じゃあ!閉めないでよ!」
彼女は必死に彼の腕をドアから離そうと掴んで試みたが、やはり男性の力には及ばない。
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