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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aキャプテン・アメリカ(転生犬飼い主続き)

「見てスティーブッ……可愛すぎるねぇ……っ」
知り合いのブリーダーに譲ってもらった新しい家族が俺の膝の上であざとくゴロンゴロンしている。いずれは大きくなる犬種だけど子犬の時は本当に小さくてか弱い存在だ。これから彼を大切に守っていかないとと強く決意した。
「わうっ」
「わ、こら、スティーブ! 乗らないで重いから!」
でも彼は、新しい家族を迎えると決めた日から嫉妬に狂ってしまった。俺から片時も離れない。実際に可愛い弟を見れば態度も軟化するかと思ったのに逆に『レインは僕の恋人だ』と吠えてしまうようになった。吠え声に驚いた子犬がきゅんきゅん鼻を鳴らして俺の服の中へ潜り込んでくれば、更に怒り狂って部屋中を駆けずり回り始めてしまった。
「愛も重たいなぁ……」

★FA+EGキャプテン・アメリカ(連載主if)

退屈なミサが終わって教会を出る時に誤って人にぶつかってしまった。ふらついた身体は逞しい腕に支えられてあっという間に抱き寄せられる。ごめんなさいと顔を上げると、透き通る様な金の髪を持つ男性がおれを見下ろしていた。凄く悲しそうな驚いたような安心したような不思議な表情で。
「レイン」
「……どうして、おれの名前、おじさんは、えっと」
「どうか忘れないでくれ。僕は君を……愛している」
「っ?」
大きな掌がおれの頬を優しく撫でる。父さんからもされた事の無い愛情表現に戸惑いもあったけれど、なんだか懐かしさもあって気持ちいい。つい成されるまま身を任せていれば、後ろから激しい怒鳴り声を浴びせられて正気を取り戻した。
「レインッ! 何してるんだ、知らない人に近付いたら危ないだろうっ!」
「スティーブ……っ」
肩を怒らせたスティーブは男性とおれを無理やり引き離すと、手を握ってきてそのまま教会の扉へ向かっていく。痛い手首を気づかうより振り返って男性を確認するのに、彼の姿は何故か消えていた。

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